落成:2021年10月
種車:209系金型
2021年10月に開催された府中鉄道もけい広場向けに製作。青函連絡がテーマでした。
タイトルの通り今回は、1960年の春より札幌〜函館間で走り出した、北海道初の優等気動車「すずらん」をモデルにしています。
ずっと作りたかった物の1つでしたが、資料が不足していたため中々着手出来ずにいましたが、鉄ピク2020年6月号に掲載されていた写真より推定で製作車両を決定しました。
キハ55、キロ25、キハ55、キハ25がそれぞれ2両1ユニットを組み、順に連結した編成です。
今回もシルエットカメオをフル活用です。CADで8両分一気に印刷していきます。
0.3(表面)+0.5(ドア面)+0.5(骨組み)の1.3mm厚で設計。これ以降この厚みが自分の作り方では標準化しました。
屋根と妻板には209系金型を使用。強度の面と大量に屋根のRを自作できる自信が無かったので……
車体強度のあるうちにやるべき加工として、クーラーや各種モールド類は先に削り、除去しておきます。
側面は使用せず、雨樋の位置より下は全部切断しました。この位置に新規にプラ板で作った側面、前面を入れたらこのようになります。
……(^_^;)
ここから一気に加工を進めます。接合面は黒瞬着を活用して隙間埋め、ヘッドライトはコトブキヤの丸ノズル、テールライトは量産性とキハ40などの製品に合わせて3mm丸棒をスライスして接着しました。
最後のメイン加工はHゴムの製作です。0.3×0.5mmのゴム枠をひたすら窓に貼っていきます。
こちらは客用扉のHゴムが連結してるものです。途中で切れたりしたら作り直しのドMな方向けの作業です笑
屋根に角形ベンチレーターを接着したら塗装です。
メインのクリーム2号はフィニッシャーズのファンデーションクリーム、赤帯はお馴染みのハーマンレッド、そして二等車には青帯にスカイブルーを使用しました。
最後に各所に色差しをしてあげて完成です。
……キロ25はエラーまみれになってしまいました。
国鉄型気動車を量産出来るかの試しも兼ねてフル編成にしましたが、新メカシャーシでこの両数はちょっと厳しかったです……坂道にはちょっと弱いので、運転会等では両数を細かく調整出来る気動車のメリットを生かして、6両以下で使用することが多いです。
余談ですが、実車の準急色が北海道で活躍していたのは僅か半年ちょっとで、残りの期間はずっと内地での運用でした。日本各地で遊べる気動車としても重宝しています。