江登瀬工場88番線より

これまで作ってきたプラレールの一覧です

E2系1000番台 はやて

JR東日本E2系新幹線電車

落成時期:2021年3月

種車:E2系

2021春の北本運転会に合わせて東北シリーズのメインとして製作。主催と約束した運転会裏テーマは「はちのへ2002」、東北新幹線八戸延伸が革命的だったあの頃のスターとしても思い出の詰まった新幹線です。

そんなE2系ですが、フル編成作例は多いのに大窓車は意外と作例があまり多くなかったため、山田弘氏の作例をベースにその他の車両も作っていきました。

左側の2両が基本となるトイレなし中間車。右上の車両が次に多いトイレあり中間車、右下がグリーン車です。基本的に屋根は全て中間車や後尾車とニコイチ、パンタ付きの車両も製品のパンタカバーが不要なので全てニコイチしています。つまり中間は18両潰してます……

中間車のドア位置が決まったものがこちらです。300系に比べて中間車が少なくて助かりました。

左上2段目の中間が種車選定にミスって割れまくりだったので大変でした……E2系を作る上で1番の難問は種車劣化ですね。

先頭車も一手間加えます。製品のままだと試作車の尖った顔になってしまうので、連結仕様の後尾車から顔を拝借してきます。ノーズ部分はプラ板積層でそれっぽく形を作っていきます。本当は高速鉄路のCRH2から顔を持ってくるのが1番理想ではありましたが、種車が揃わず……

一気に飛んでしまいましたがサフを吹いた状態です。

窓割りについては概ね15〜17mmで各中間車によって異なるインチキ仕様です。どうしても中間車の長さに同じ長さで入れると違和感しか生まれなかったので……

また、屋根に引き通し線を追加してます。1mm角棒を貼り付けただけです。

パンタグラフは800系新幹線つばめから複製。作り方を聞いた時びっくりしましたがしっくり来ます。

塗装はクールホワイト、バイオレットブルーと「はやてピンク」を塗装。シンカリオン用にかつて発売されていた特色でしたが、いつかE2系を作るために密かに買いためておきました笑

完成後は恐らく自分の保有車両の中でもトップレベルの運転会登場率です。ダイヤ運転から体育館系の公開運転会まで……東北系統の中でもはやぶさの引き立て役としてこれからも遊んでいきたいと思います!

キハ58 快速南三陸

JR東日本 キハ58系気動車 快速南三陸

落成:2021年3月

種車:165系東海型急行電車

 

2021年春に開催された北本運転会に合わせて、テーマの東北地方、三陸海岸沿いを走る列車の1つとして製作しました。実車の編成はここまでキハ58、28で揃ったものはあまりなく、雅氏のキハ40、48系東北色と混結して遊ぶ事を想定しています。

作り方はキハ58系列を多く作られているこだま氏の作例をベースに165系と211系の顔を使用しています。

顔の細かいところは画像を参照してください(投げやり)キハ58系列は乗務員窓だけ後退角が付いているので、その表現が大変な作りです。複数個同じものを作るってのも……

側面は基本的に165系の寸法まんまです。窓割りだけ小さくしてトイレを設けています。

また、扉についても窓周りが一弾凹んでいる独特のドアにするため、プラ板で製作。数が……

最後にプチディティールアップです。まずはライトや各種モールド類を付けていきます……が、その前に。

この時期には前面強化のための鋼板が巻かれていました。この巻き方が各地域の工場によって異なっていたため、その違いを出すために0.3mmプラ板を運転台下の顔周りに貼り付けています。

塗装はフィニッシャーのアイボリーホワイトにミスターカラーのモウリーグリーン、ルマングリーンを塗装しました。

完成後は塗装を合わせた雅氏のキハ40軍団と共に仙ココを満喫しました。東北地域色、ほかの形式でも欲しいですね!

 

道南いさりび鉄道 キハ40系1700番台

道南いさりび鉄道 キハ40系1700番台

落成時期:2023年3月

種車:キハ40寒冷地仕様(複製品)

 

天通団主催の北日本新幹線運転会向けに製作。函館〜木古内間のダイヤ運転で使用するため、必要運用分の2編成+臨時用のながまれ色2両を同時に製作しました。

2016年の北海道新幹線開業に伴い、10年ぶりに道内に生まれた三セクです。色とりどりのキハ40が居ますが、今回は「標準色」らしい山吹色と、鉄ちゃん的にはアツい急行色にしてみました。

こちらも先のはこだてライナーと合わせて現地取材してからの製作。模様が無い簡易仕様が出てきてくれて助かります←

さて、某「M」氏が製作したキハ40寒冷地仕様の複製品を使っての改造なので、加工は僅か1箇所だけ。水タンクの撤去のみです。いさ鉄カラーはモリタ鉄道カラーより山吹色、ネイビーブルーが発売されていたのでそちらを使用。急行色はファルべです。

ながまれ号は窓を黒で塗装すると暗い仕上がりになるのでニュートラルグレーで塗装しています。

 

……さて、上の画像でほぼ完成しているように見えますが実は致命的なミスを犯しています……

なんと、いさ鉄のキハ40は屋根まで車体色なのが基本なのです!国鉄リバイバル系のみがちゃんと塗られていて、マスキング損してしまいました()

無事に完成したので当日はちゃんと函館近辺を走っていました。山吹色を3時間函館駅で放ったらかしてウヤにしたのは秘密です←

これで函館地区の車両を強化出来たことや、全て新メカシャーシ対応にしたため、各種イベント等で稼働率の高い車両になりました。目指せ全色フルコンプ……!

733系1000番台 はこだてライナー

 

JR北海道733系電車1000番台

落成:2023年3月

種車:323系大阪環状線205系電車金型

 

天通団主催の北日本新幹線運転会向けに製作。函館〜新函館北斗間のダイヤ運転で使用するため、必要運用分の2編成を同時に製作しました。

実車は2016年3月に開業した北海道新幹線連絡を目的とした車両です。道央圏向け100番台とはクーラーや側面ルーバー位置など、若干の差異があります。

折角なので資料集めと称して函館まで調査に行ってから製作開始です。締切まで2ヶ月……

まずはお決まりの323系をバッサリ片開き化していきます。顔はパシフィックさんの型を複製させて頂いてます。

733系自体は札幌圏向け100番台を2018年に製作しており、また親友が3000番台を作ってる時に1000番台も作り方を考えてはいたので実行するだけ!

……と思ってました。

クーラーは100番台と異なり、ファン類が中央に配置されているタイプのものなのでそこは作り直しです。205系金型のものをバラしてからプラ板を使って製作。

……写真が一気に飛んでしまいましたがラッカーで傷を消しています。というのも、レジン製の顔が思ったより収縮しており、高さ方向はおでこを盛ったものの、横方向の収縮は誤魔化せないので、側面窓枠含めて作り直しを行いました。

最後にパープル、ルマングリーン、グロスブラック、ライトステンレスシルバーを塗装して完成です。最後の方が駆け足になってしまいましたが、画像にチラチラ写ってる他の車両と共に締切に追われていました。

ダイヤ運転会当日は函館〜新函館北斗間のはこだてライナーに運用入り。ダイヤ乱れの中を詰まりながら走ったり、藤代線へ行ったりと大活躍(?)でした。今度は実物と並べに行きたいですね!

キハ185系

JR四国キハ185気動車

落成:2022年12月

種車:209系金型、300系新幹線、SL銀河

 

2022年12月に開催された北本でんしゃ広場向けに製作。テーマの一本列島に合わせ、日本中の車両が集まった運転会でした。

普段北海道型しか作っていなかった気動車特急ですが、折角なので前から実車が好きなキハ185系をターゲットにしました。

側面はいつも通りシルエットカメオで、車体のベースとなる妻面+屋根を209系金型にする工法です。裾絞りのあるステンレス側面をプラ板から作るのは初めてでした。

特にキハ185系は折戸扉を採用しているため、ドアの断面部に垂直に落ちるドアと湾曲する側面で隙間が発生してしまいます。この部分は縦向きにプラ板を差し込める寸法で作り、上から205系等で見られるドアモールドを貼り付けて接着面が目立たない様に工夫しました。

前面についてはプラ板300系新幹線の屋根を使用します。後尾車の屋根が良いでしょう。

前面おでこの部分については、頭を使って曲率などを設計できないので手でチマチマとプラ板を切って造形していきます。のうきん……

箱になったら側面のビードを貼っていきます。真っ直ぐ貼りやすくするため、カッティング時に薄く0.5mm間隔でビード貼り付け位置に溝を入れておくことで、流し込み接着剤を併用して貼り付けやすくしています。0.5mm幅のプラ板は気合いで作りましょう笑

最後に屋根にもビードを貼り付け、クーラーはSL銀河のキハ143より複製して使用します。

そして塗装です。Mr.カラーはクールホワイト、スカイブルー、ニュートラルグレーと、ガイアノーツのライトステンレスシルバーを使用しています。

……マスキングがかなり大変でした。この辺は次回作る時はシルエットカメオで切り出したいですね。

運転会当日は四国エリアで活躍させて貰いました。四国流行れ(?)

本当は6両の予定でしたが、時間が足りなくなり3両となってしまいました。まあプラレールなので遊び易さとしては3両でもよいのかもしれません。側面はまだ残ってるのでどこかで伸ばしてあげたいです。

 

名鉄新5000系

名古屋鉄道5000系電車(2代目)

落成:2021年12月

種車:209系金型(E217系、223系)

デレマスライブ安城運転会向けに製作。名鉄電車が集まる運転会なので、数が欲しい通勤電車の1つを製作しました。実車パノラマスーパーの機器流用車で、車体の新しさに反比例して菱形パンタ、分散冷房という有りそうで無い組み合わせになっているのが好みです。

日車ブロック工法の車体は初めてで、種車選定にまず悩みましたが……

その辺に転がっていた京王223系()のプラレールに落書きしてみたらそれっぽくなったので採用。不要な側面モールドは削っていきます。

削りかけですが、このドア下の絞りを加工するのが大変でした……切り落としてから三角棒を足すのが賢いですね。

顔の作り方についてはシンプルで、元の223系顔を埋めてから上に窓枠を付け足したり、彫ったり……と言った感じです。ライトケースについてはフラットな構造を作るのが面倒になったので塗装で誤魔化します←

クーラーはプラ板でスクラッチ。それっぽいだけです()窓サッシは1mm角棒の裏に0.3×1mm幅のプラ板切れを付けて取り付け易くして入れています。

最後に塗装は名鉄スカーレットとステンレスシルバー、ニュートラルグレーなどで塗装して完成です。

運転会当日はセントレア風のレイアウトで並べさせて頂きました。この後現地に行きましたが5000系って空港来ないんですね……知らなかった()

とはいえ、その後も名古屋近郊でライブ用事があって出かける際に乗る名鉄の「ダラ」はこれがよく来るイメージです。よく見かけたり乗ったりする度に作品を作ったことで喜べるのは良いですね。

キハ55系 急行すずらん

日本国有鉄道キハ55系気動車

落成:2021年10月

種車:209系金型

 

2021年10月に開催された府中鉄道もけい広場向けに製作。青函連絡がテーマでした。

国鉄時代、動力近代化計画の一環で生まれた準急用気動車です。

タイトルの通り今回は、1960年の春より札幌〜函館間で走り出した、北海道初の優等気動車すずらん」をモデルにしています。

ずっと作りたかった物の1つでしたが、資料が不足していたため中々着手出来ずにいましたが、鉄ピク2020年6月号に掲載されていた写真より推定で製作車両を決定しました。

キハ55、キロ25、キハ55、キハ25がそれぞれ2両1ユニットを組み、順に連結した編成です。

今回もシルエットカメオをフル活用です。CADで8両分一気に印刷していきます。

0.3(表面)+0.5(ドア面)+0.5(骨組み)の1.3mm厚で設計。これ以降この厚みが自分の作り方では標準化しました。

屋根と妻板には209系金型を使用。強度の面と大量に屋根のRを自作できる自信が無かったので……

車体強度のあるうちにやるべき加工として、クーラーや各種モールド類は先に削り、除去しておきます。

側面は使用せず、雨樋の位置より下は全部切断しました。この位置に新規にプラ板で作った側面、前面を入れたらこのようになります。

……(^_^;)

ここから一気に加工を進めます。接合面は黒瞬着を活用して隙間埋め、ヘッドライトはコトブキヤの丸ノズル、テールライトは量産性とキハ40などの製品に合わせて3mm丸棒をスライスして接着しました。

最後のメイン加工はHゴムの製作です。0.3×0.5mmのゴム枠をひたすら窓に貼っていきます。

こちらは客用扉のHゴムが連結してるものです。途中で切れたりしたら作り直しのドMな方向けの作業です笑

屋根に角形ベンチレーターを接着したら塗装です。

メインのクリーム2号はフィニッシャーズのファンデーションクリーム、赤帯はお馴染みのハーマンレッド、そして二等車には青帯にスカイブルーを使用しました。

最後に各所に色差しをしてあげて完成です。

……キロ25はエラーまみれになってしまいました。

国鉄気動車を量産出来るかの試しも兼ねてフル編成にしましたが、新メカシャーシでこの両数はちょっと厳しかったです……坂道にはちょっと弱いので、運転会等では両数を細かく調整出来る気動車のメリットを生かして、6両以下で使用することが多いです。

余談ですが、実車の準急色が北海道で活躍していたのは僅か半年ちょっとで、残りの期間はずっと内地での運用でした。日本各地で遊べる気動車としても重宝しています。